多重化された物語を複雑さを感じさせずにさらっと表現

　デジモンフロンティアで、こういう話が見られるとは思っていませんでした。

　今回は、泉ちゃんと純平がデジモンの学校に行き着いて、そこで、仲間から浮いているツノモンと出会うという話でした。

　そこでちょっと複雑な構造が物語に織り込まれます。

　仲間から浮いているツノモンに、帰国子女として自分も浮いていた泉が、感情移入します。一方、純平の方は、単純におせっかいな性格のため、浮いているツノモンを仲間に馴染ませようと努力します。

　そこで、物語は、表面的にはツノモンを仲間に馴染ませるストーリーとして進みながら、それと同時に、泉が自分自身の持つ心のバリアを取り払って他人に対して心を開くプロセスも表現されています。

　それと同時に、淡い恋愛感情のドラマとしても見ることができます。泉は、純平を駄目な男としか見ていませんでしたが、純平のツノモンに対する態度を見ているうちに、泉は自分が必要としているタイプの優しさを持っている男であることに気付きます。そこで、ふと、純平に心引かれる泉という、淡い男女の感情の機微も描かれています。

　いいものを見せてもらいました。

　と～のは、デジモンフロンティアを応援しています。

---

ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と～のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と～のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。